最新保険ランキング 総括

保険の仕組みはより複雑化の傾向

ランクインした商品の特徴は、大きく3つに分かれる。

保険販売やコンサルタントとして活動している保険のプロ100人に、12ジャンルの保険種類ごとにオススメ保険を3つ選んでもらって集計し、ランキングにしました。
今回、個人年金保険、引受基準緩和型医療保険、学資保険、介護保険、女性向け医療保険、外貨建て保険、就業不能保険はTOP5からTOP10になり、新しい顔ぶれが増えました。
生命保険業界では、2017年4月、保険料算出の予定率の1つである予定利率に影響を与える標準利率が引き下げられるという、大きな出来事がありました。それにより、貯蓄型の予定利率は引き下げられ、保険料が値上がりしました。その結果、販売が停止されたり、商品の内容が改訂されたものがありました。そして、日本より金利の高い通貨で運用する外貨建て保険が増え、学資保険は代替商品が増えるという影響を受けました。それ以外の保険では、ランクインした商品の特徴は、大きく3つあると見て取れました。
① 働き盛り世代の就業不能や重大な病気に備えられる商品が増えたこと。
② 高齢化に備える保険や特約が登場し始めたこと。
① に関しては、収入保障保険に、特定の病気による就業不能の保障をセットできる商品が多いこと、就業不能保険そのものの数が増えていることでわかります。
②は、定期保険にリスク細分型(非喫煙優良体など)を導入する商品が増え、収入保障保険に至ってはほとんどがリスク細分型、引受基準緩和型医療保険でも健康割引を取り入れるようになっています。
③は、個人年金保険に、まだ数が少ないトンチン保険(長生きするほどもらえる年金額が増える年金保険)が3商品もランクイン。また、介護保険や介護保障付保険、介護特約・認知症特約で、高齢期の介護に備えたり資金の準備ができる商品が増えていることからも推測できます。
このように、特徴でおおまかに分類してみましたが、個別に商品を1つ1つ見ていくと、シンプルな保険より複雑な保険の方が圧倒的に多い印象です。先に説明した、日本円の貯蓄型保険に代わって取扱が増えている外貨建て保険も複雑ですし、学資保険の代替商品も、学資保険として利用するにはテクニックが必要です。
また、生命保険業界では、さらに2018 年4月に保険料の計算に影響を与える標準生命表が改訂されるイベントを控えています。これは日本人の平均寿命が延びたからです。保険料は死亡保障が下がり、医療・がん・介護保険は上がる可能性があります。これに合わせて既存商品の改訂や新商品の投入などで対応するはずですから、商品の複雑化に拍車がかかる一方でしょう。

 

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最新保険ランキング編集部

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